メキシコシティ常時微動測定
建物の解析結果

 右下の表は、これまで測定を行った建物の一覧を示したものです。表中の名前をクリックして頂くと、その建物の解析結果(フーリエスペクトル、モード図など)が表示されます。解析方法や解析結果の詳細は、第26回地震工学研究発表会講演論文(PDF形式)を参照下さい。なお、講演論文および各建物の解析結果を見るには、Adobe Acrobat Readerが必要です。

32. Teotihuacan
No.Building
1Yucatan
2Versalles
3Londres
4Reforma (Madrid)
5Secondary School No.3
6Varsovia
7Dr. Barragan
8Higera
9Iman
10Arteage
11Tlatelolco Sitio de Cuautla
12Tlatelolco Tamaulipas
13Tlatelolco Coahuila
14Tlatelolco Zacatecas
15IMSS Building
16-18Plaza Inn Building
19Hotel Presidente Chapultepec
20Plaza Cordoba Building
21Jalapa Building
22Torre Latinoamerica
23Torre PEMEX
24Metropolitan Cathedral
25C11-151 Building
26Metro Building
27Knoll Building
28Interacciones
29Paseo de la Reforma 195 (Condominio Reforma)
302 de Abril
31Bellas Artes
32Teotihuacan
33C11-121 Building
 上図は、1999年度および2000年度に調査を行った計24棟の卓越振動数Fbとその階数Nの関係を求めたものです。図中には、従来言われている関係式(1/Fb= 0.06N 〜 0.1N)も示しています。
 建物の卓越振動数は関係式の上方に逸脱するものもありますが、下方に逸脱するものも多いことがわかります。下方に逸脱するものの多くは、地震被害を受けたものであります。新築中の2棟以外の8階以上の中高層ビルは、過去の地震で被災した経験があります。なお、被災した中高層ビルは、その卓越振動数から、地震時に軟弱な堆積地盤と共振したことが推測されます。また、低層構造物は地震後建てられたもので被災経験はないものとなっております。低層構造物の卓越振動数は、標準的なFb-N関係から推定される値より高くなっていますが、1995年に被災したままの中高層建物の卓越振動数は標準値よりも低い値となっています。被災したものの補強された構造物1棟や新築中の21F建ての構造物、その他超高層の構造物は標準的なFb-N関係に概ね適合しています。
 以上のことから、上図のFb−N関係線により、建物のおおまかな耐震性を判断できるものと考えられます。
本解析結果は無断転載を禁じております。解析結果等を使用する際は弊社までご連絡下さい。また、表中に記載されている建物の振動特性等を測定する予定または測定されたことがある方や、このような調査の共同研究等のご相談などがありましたら、弊社までご連絡頂ければ幸いです。
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