【地盤および構造物の耐震診断・被害予測】
弊社では、常時微動を用いた振動解析や耐震診断、地震時の被害予測を行っております。
地面や構造物はいつもかすかに揺れています。この揺れを「常時微動」と言います。
この微小な振動“常時微動”を測定・解析し、簡単・安全・省力的に、地盤や構造物の地震に対する健全度(地盤の液状化や構造物の被災予測、耐震性)を把握します。
常時微動測定の特徴:
現場では、対象物の常時微動を小さなセンサで測定するのみ。その際、対象物に衝撃を与えるなど外的振動は加えません。
構造物に対して優しく安全な調査です。
実際の振動を解析するため、設計図や数値計算からの評価よりも現状を反映します。
耐震補強や地震の前後に本評価を実施・比較することで、振動特性や耐震性がどのように変化したか把握できます。
定期的に調査することで、構造物の経年劣化がどの程度進行しているか判断できます。
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地震被害は、地震の荷重が地盤や構造物の耐力を越えた時に発生します。地盤や構造物の耐力を測定することができれば、地震が起こった時に、どれくらいの被害が生じるかを推定することが可能です。
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弊社が実施した常時微動調査例:
<文化財の調査例> |
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○イタリア・ローマ、ピサ他 |
コロッセオ(ローマ)、ピサの斜塔(地盤改良前後)、サンパオロ寺院、トライアヌスの記念柱とマルクスアウレリウスの記念柱、等の世界遺産
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○メシキコ・メキシコシティ他 |
セントラルカセードラル(世界遺産)、ラテンアメリカタワー他、市内の複数の建物や地盤、テオティワワンの太陽・月のピラミッド(世界遺産)
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○フィリピン・マニラ |
旧市街イントラムロス地区サンアウグスティン教会(世界遺産)やその周辺地盤
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○トルコ・イスタンブール |
アヤソフィア博物館、スレイマニエモスク、シェザーデモスク等(いずれも世界遺産)
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○中国 |
万里の長城(世界遺産) |
○鎌倉・高徳院 |
鎌倉大仏 |
<鉄道構造物の調査例> |
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○JR東日本 |
首都圏在来線、山田線 |
○JR東海 |
東海道新幹線全線(トンネル区間は除く)、飯田線 |
○JR西日本 |
山陽新幹線全線(トンネル区間は除く)、環状線、湖西線、灘〜三宮間の高架橋(兵庫県南部地震の被害調査)
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○JR北海道 |
釧網線(釧路沖地震、北海道東方沖地震の被害調査) |
○津軽海峡線 |
北海道西南沖地震被害調査 |
○常磐新線
(現つくばエクスプレス)
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高架橋 |
○東京モノレール |
橋脚 |
○東京臨海高速鉄道
(りんかい線)
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高架橋 |
<その他(地震被害調査)> |
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兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災,1995)や新潟県中越地震(2004)などの国内被害地震時、米国・ノースリッジ地震(1994)、トルコ・コジャエリ地震(1999)、台湾・集集地震(1999)などの海外の被害地震時に地盤や構造物を調査 |
調査結果のいくつかは、 論文集に掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
常時微動調査へのお問合せは、 こちらまで。
その他の業務:
早期地震警報システムの開発・販売・メンテナンス
地震観測情報の提供
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