SDRの製品
早期地震警報システム FREQL


FREQL本体

世界初のP波警報システムUrEDAS(ユレダス)の開発経験や、新幹線・地下鉄等での稼働経験などを基に「FREQL(フレックル)」を開発しました。

FREQLは、緊急地震速報はもとよりユレダスをもはるかに凌ぐ世界最速のP波瞬間警報機能(P波検知後、最速0.1秒で警報出力)を持った地震計です。

地震防災・津波防災に絶大な効果を発揮します。



P波で警報
地震のP波(初期微動)を検知すると最速0.1秒でその地震の危険性(その後に発生する揺れの大きさ)を判断し、緊急地震速報が間に合わない直下地震でも大きな震動になる前に警報出力可能です。また、地震のおおよその大きさや位置を決めて、被害が発生しそうな所にもP波検知後1秒で警報を出すことができます。

S波でも警報
弊社特許技術のリアルタイム震度(RI)により、気象庁の計測震度相当の値でいち早く警報を出すことができます。また、一般の警報地震計のように、設定加速度を超えても警報を発令します。

PS2種警報はSDR特許
P波S波に対応する警報が、一つの地震計で出せるのは弊社地震計の特徴です。

FREQLは、P波検知後最速0.1秒で今後の震度や加速度を推定し警報発令を行います。
また、P波検知後1秒で、地震諸元(震央位置、深さ、マグニチュード)を推定することも可能です(左図参照、オプション機能)。

FREQLはこんなことでお役に立ちます。
一刻も早く警報を
FREQLの地震警報は、緊急地震速報やユレダスよりも早い、世界で最速の警報出力機能を持っています。緊急地震速報では間に合わない直下地震でも大変有効です。また遠地地震に対してもFREQLは的確に反応することができるので、津波地震に対しても警報を出すことが可能です。
 
確実な警報を
FREQLはP波で警報を出した後も地震の監視を続け、実測された加速度や震度のレベルを超えても警報を発令します。FREQLだけで地震警報の二重化、三重化をすることができます。(特許)
実際の被害に関係した警報を
FREQLのP波警報は、過去の地震被害に基づいて、その地震が被害を及ぼす恐れのある範囲に発令することができます。また、加速度警報も被害と関係の強い周波数帯に着目しています。さらに、弊社特許技術のリアルタイム震度(RI)は、地震動がもつ破壊エネルギーに着目した新しい指標で、実際の被害と深い関係があります。
気象庁の計測震度は地震が終わらないと計算できませんが、弊社特許技術のリアルタイム震度(RI)は、揺れの最中でも計算できますので、地震中の警報にも利用できます。
安全な復旧を
FREQLはP波検知後1秒間の震動情報から、その地震の大きさや位置を決めることができます。また、FREQLの表示装置(オプション)には、その画面上に地震動の伝播状況が視覚的に表示され、主要動が来るまでの時間や地震が終了するまでの時間がカウントダウンされます。今起きている地震が今後どのようになるかをリアルに知ることができます。
地震中や地震終了後のFREQLの情報をもとに、地震による緊急停止状態から安全で合理的な復旧を行うことができます。

動作例:
2005年7月23日 千葉県北西部の地震(M6.0)
2004年 新潟県中越地震(M6.8)、及び 2005年 宮城県沖地震(M7.2)の動作シミュレーション
○2008年6月14日 岩手・宮城内陸地震(M7.2)の動作シミュレーション
      
○2018年6月18日 大阪府北部の地震(M6.1)の動作シミュレーション
      
2018年6月18日に発生した大阪府北部の地震(M6.1)におけるFREQLの地震警報シミュレーションです。防災科研・強震観測網の公開データを使用し、もしその観測点に弊社早期地震警報システムFREQLがあった場合、どのタイミングで地震警報が出力できるかを示しています。動画中の「FREQL Warning!」は、FREQLが震度5弱以上の揺れを推定し警報出力したタイミングです。震源に最も近いK-NET高槻では、7:58:36.8に警報出力(震度5弱以上が推定)され、その後、周辺の観測点が次々に警報出力する様子が確認できます。震源が近いため、警報出力から大きな揺れが発生するまで僅かしかありませんが、それでも大きく揺れだす前に警報出力を行えますので、FREQLは直下地震に対しても有効な地震警報システムであることが分かります。
なお、この地震では、7:58:41.9に気象庁から緊急地震速報(警報)が発表されましたが、被害が発生したエリアでは既に震度5以上の揺れに見舞われています。

様々な使用例:
      
      (本システムは、地震情報の表示内容や警報出力(音や接点等)、通信方法など、お客様の仕様に合わせてカスタマイズが可能です。)


主な仕様: 導入例:
本体形状:
横幅12cm 高さ10cm 奥行12cm (突起含まず)、
重さ2.2kg
  ○東京消防庁ほか各消防
  ○東京メトロ
  ○小田急電鉄
  ○大阪メトロ
  ○東京臨海高速鉄道(りんかい線)
  ○原子力発電所
  ○スタジアム
  ○半導体工場、各種工場
  ○トルコ・Bogazici University,
     National Earthquake Observation Center
  など。
電源:
専用ACアダプタ、AC100-240V 50/60Hz
防水性:
防滴(IP54相当)
方式:
P波検知、S波検知方式
出力:
加速度、震度(RI)(*1)、警報種別
観測方法:
加速度、速度
観測成分:
水平2方向、上下1方向
計測範囲:
±1960Gal(重力加速度×2)
サンプリングレート:
100Hz
地震検知:
P波検知、S波検知
警報:
加速度、震度(RI)、PI値(*2)
地震諸元に基づく早期検知(別途調整が必要です。)
通信:
RS422
使用環境:
温度 −5〜50℃
(*1)RI:リアルタイムに計測する震度で、その最大値は計測震度とほぼ一致します。
(*2)PI値:P波部分の震度(RI)です。

お問い合わせやお見積りのご依頼は、こちらから。

※“FREQL”及び“フレックル”は、株式会社システムアンドデータリサーチの登録商標です。

本ページに掲載された仕様は、改良のため予告なく変更される場合があります。

1991- Copyright © System and Data Research Co.,Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.